僕が聞いた中でもトップクラスでおかしな別れ話。
3年付き合った二人は遠距離恋愛中。
話を聞く限り遠距離恋愛としては全く問題なく続いていた。
今年の正月も彼女は彼の元を訪れ、その幸せは長く続くように見えた。
そしてその日はやってきた。
「私おととい別れた」
彼女は唐突に言った。
完全に寝耳に水の僕は理解できなかった。
「おとといの夜までは普通に電話してたんだけど」
1日で何があった?
「よく分からない。ほんとによく分からない」
どうやら困惑してるようだ。
分かった、端的に理由を教えてくれ。
「神様になるって」
?
「神様になるから別れるって」
?
「ほんとにそう言われた」
神様?
「だから、私とはもう付き合えないって」
詳しく聞くと流れはこうだ。
別れよう→なんで?→気持ちが冷めた→他に好きな人できた?→そうじゃない→じゃあいきなりなんで?
俺神様になるんだ。
…詳しくもなんともない。意味が本当に分からない。
彼女は泣きながら問い詰めたが、とにかく神様になるの一点張りだったらしい。
そうして三年の交際は唐突に幕をおろした。
彼に何があったかは誰も知らない。
当然彼女は困惑でしかない。
彼女いわく「浮気とかされた方がまだまし」
一週間もたつと彼女は笑い話にできるほど回復してた。
が、ふとした時に見せる表情はこの件の謎の消化に苦心してるように見えた。