TikTokの裏側ファイル7

「普通さぁ、3歳児ならまだパパのこと好きでもいいよなぁ…」

友人はビールを飲みながら苦笑いしてた。

いや苦笑いに見せかけて、心は号泣だった。

とある週末。

友人夫婦に声かけられたので、お邪魔することになった。

彼らには3歳になる女の子がいる。

3歳児というのは、ほんとに驚異的な存在だと思う。

善悪も是非もない。

まさに純粋の塊。

彼女と遊ぶのは僕も大好きなので、遠慮なく伺った。

みんなで買い物に行くことになり、僕は彼女と手を繋いで歩いていた。

その時彼女が言った

ねえ!好きな人とはおてて繋ぐよね?

そうだね

私ユッキーのことは好き!だからおてて繋ぐ!

ありがとう。ユッキーも君のこと好きだからおててを繋ごうね

でもさでもさ、汗かいてべちゃべちゃするよね?それでも繋ぐの?

そうだよ、好きな人とはべちゃべちゃしてても嫌じゃないんだよ。

その時だった。

ママはいいけど、パパは嫌!

!?

僕は恐る恐る後ろを振り向いた。

パパは心底微妙な面持ちをしながら、我が娘のことを眺めていた…。

「子供の言うことだろ?気にするなよ」と僕は言った。

「いや、娘が生まれるって分かった時から覚悟してたよ…しょせん親父なんてそんなもんだよ…俺の妹なんて親父のことゴミ呼ばわりしてたからな…」

ビールはいつもより苦かった、というよりはほんとはしょっぱかった。

「ただなぁ、今から成長してさらに罵倒されるとなると…けっこうメンタルに来るもんだぞ、ユッキーも親になれば分かるよ。」

そう言って彼はしょっぱいビールをグイッと飲み干した。

親の気持ちは親にならないと分からないもんです。

がんばれ世の中のパパたち。