「普通さぁ、3歳児ならまだパパのこと好きでもいいよなぁ…」
友人はビールを飲みながら苦笑いしてた。
いや苦笑いに見せかけて、心は号泣だった。
とある週末。
友人夫婦に声かけられたので、お邪魔することになった。
彼らには3歳になる女の子がいる。
3歳児というのは、ほんとに驚異的な存在だと思う。
善悪も是非もない。
まさに純粋の塊。
彼女と遊ぶのは僕も大好きなので、遠慮なく伺った。
みんなで買い物に行くことになり、僕は彼女と手を繋いで歩いていた。
その時彼女が言った
ねえ!好きな人とはおてて繋ぐよね?
そうだね
私ユッキーのことは好き!だからおてて繋ぐ!
ありがとう。ユッキーも君のこと好きだからおててを繋ごうね
でもさでもさ、汗かいてべちゃべちゃするよね?それでも繋ぐの?
そうだよ、好きな人とはべちゃべちゃしてても嫌じゃないんだよ。
その時だった。
ママはいいけど、パパは嫌!
!?
僕は恐る恐る後ろを振り向いた。
パパは心底微妙な面持ちをしながら、我が娘のことを眺めていた…。
「子供の言うことだろ?気にするなよ」と僕は言った。
「いや、娘が生まれるって分かった時から覚悟してたよ…しょせん親父なんてそんなもんだよ…俺の妹なんて親父のことゴミ呼ばわりしてたからな…」
ビールはいつもより苦かった、というよりはほんとはしょっぱかった。
「ただなぁ、今から成長してさらに罵倒されるとなると…けっこうメンタルに来るもんだぞ、ユッキーも親になれば分かるよ。」
そう言って彼はしょっぱいビールをグイッと飲み干した。
親の気持ちは親にならないと分からないもんです。
がんばれ世の中のパパたち。